森亮太のコーチングリポート
~スペイン・スポルティングヒホン編14~

前半戦の終わり
リーグ戦が始まってはや5ヶ月が断ちました。
リーグ戦前半を終えてヒホンは、ちょうど真ん中の10位・勝ち点24ポイントと残留を目標としているチームとしてはまずまずの位置にいると考えられます。
1つのリーグ戦を長いととるか短いととるかはひとそれぞれ違うと思いますが、スペインでは大抵20チームのリーグ戦ではリーグを終える時に43ポイントの勝ち点を基準に残留できるかどうかを基準に考えます。
そういった意味ではヒホンは、現在、約その半分の勝ち点を得られたことになります。昨シーズン最終盤の2試合をミラクルで勝って残留を決めたシーズンでも前半戦を終えたときには24ポイントの勝ち点だったので、現在の結果は何かしらいいイメージを与えることができるのではないでしょうか。
前半戦のチームを振り返ってみるとやっぱり守備が安定したこともあって負けが減り、ホームでレアル・マドリッドに引き分けたり、アウェーでバレンシアに引き分けたりと目覚ましい効果を発揮していました。
しかしその反面、去年ほどの得点力はなく「負けないけど勝てない」という試合が多く続きました。スペインでは新加入の選手や下部組織から引き上げる選手の活躍が非常に注目されるわけですが、ヒホンの場合、今年とった選手にフォワードがいないということもあり、攻撃、とくに点を取ることに関しては去年に比べてそんなに強化されていないという結果になってしまいました。
今の時期、メルカード・インビエルノと呼ばれる冬のマーケットが開催されているなかで新たな契約選手がとくにフォワードの補強と先月、イギリスのプレミアリーグに移籍してしまったカンテラ(下部組織)育ちの中盤の選手ミッチェルの穴を埋める選手が必要不可欠なのは目に見えています。
冬のマーケットで契約できる期間は1月31日までと決まっているので、その間はクラブのスタッフは大忙しですが、チームが残留できるためにはあの手この手を尽くして試合に望むべきなのです。
しかし、焦りが禁物なのも知っています。つまり焦って新たに獲ってきた選手がうまくチームで機能せず、高いお金を払った結果そのツケが来シーズンに響いたりすることも多々あります。
その辺の力量がピッチにすぐ結果となって現れてくることもフットボールの面白いところでもあります。
プーシャ・スポルティング
ヒホン万歳
先日、日本から日本のフットボール関係者が訪れてくれて、いろいろとフットボールについてスペインと日本を比べられる時間をもらいました。
つい最近、日本サッカー協会とスペインサッカー協会が協定を結んだように少しずつ日本とスペインがフットボールを通して近づいているように思います。
そこで訪れた日本の指導者の方にスペインのフットボールの印象を聞いてみると、第一印象はやはりバルサのフットボールに代表されるように華麗なものだったらしいのですが、実際に現地で見てみるとボールの競り合いや玉際の激しさが印象に残るようでした。
10〜14歳ぐらいの子供の年代でもスライディングタックルや激しいチャージ、後ろからでも横からでもガンガン当たりにいくのが当たり前なのが印象強いとのことをおっしゃっていて、私はスペインで子供達を教えている立場で "
そのなぜ?" の答えを探すのに時間がかかりました。
そして結局言えたことは、ただ単純に「彼らは、ただ試合に勝ちたいだけなんですよ」としか答えることができませんでした。
でもさらに思ったことが「試合に勝ちたかったらボールを奪わないといけないですし、勝ちたかったらボールがラインを割ったとか割らなかったとかにこだわって当然ですよね」と。
それがフットボールの原点ではないかとも付け加えました。
日本から指導者方が来てくれるおかげで外からの目線でもスペインのフットボールを見ることができるのでまたこういう機会を楽しみにしています。



















