森亮太のコーチングリポート
~スペイン・スポルティングヒホン編13~

快進撃を支える5人の補強選手
去年の開幕とは大違いで順調に勝ち点を上げ続ける今年のヒホン。キーマンとなっているのは今年加入してきた補強選手5人。
堅実な守備とポジショニングで経験豊富さをみせ、サブキーパーからスタメンを早々とかちとったゴールキーパーのフアン・パブロ。 11試合で10失点だけとは、レアル・マドリッド、バルセロナに続き3番目に失点の少ないチームになるための立役者である。
しかしゴールはGKだけで守るものでもないだろう。 バルセロナの下部組織で育ちボール扱いもうまい若手のアルベルト・ボティア。U−21スペイン代表でもスタメンを勝ち取る彼は、自陣からのフィードバックに非常に定評があり非常に将来が楽しみな選手である。
そのセンターバックの相方をつとめるのはそろそろフランス代表からも声がかかるかも?!と噂のあがるフランス人グレゴリー。190cmの体格をいかした空中戦はあのレアル・マドリッド相手でも引けをとらない。彼の明るく陽気な人間性もヒホンのファンの心をいち早くつかんだ。
昨シーズンヒホンが欲しくて持てなかったものそれはボールポゼッションである。レアル・マドリッドの下部組織で育ったアルベルト・リベイラはその起点となる選手でしかもオールマイティーにいろんなポジションをこなせる選手。以前他のクラブで既にマノーロ・プレシアード監督の信頼を勝ち得ている彼はどんなビッグチーム相手にも果敢にボールを受けては配給し続ける。
そして最後にスピードとタレントを持ち合わせた攻撃的なミッドフィルダー、ミゲル・デ・ラスクエバスはアトレティコ・マドリッドからレンタル移籍で獲得し、現在チーム内得点王をひた走る。
以上の新加入の5人がいとも簡単にチームにとけ込みさらに下部組織から上がった選手達や昨シーズン残留に大きく貢献した選手などが切磋琢磨して今年は非常に安定したチーム作りができたといっていいだろう。ホームでレアル・マドリッドに引き分けたことで他のチームをビビらせたのは間違いない。それほど今年は、完成度の高いチームどなった。
しかしながら監督は、「今年の目標も残留だ」と足下をしっかりと見て闘おうという謙虚な姿勢を崩すことはない。11節を終えて7位につけるほどの上場な開幕を得て、今後リーグ戦中盤も非常に楽しみである。
プーシャ・スポルティング
今年からレアル・スポルティング・デ・ヒホンというスペインでも歴史が深くどこからも愛されるクラブの下部組織で指導できることになった筆者は、アストゥリアス地方では最高峰のフットボール選手を指導することになる。選手の質はもちろん高く、リーグ戦でも抜群に強い。
6試合を終わって78得点3失点とすべての試合で違いを見せつける。しかしその分周囲からの要求は他のチームとは比べ物にならないくらい高くどんなミスでもすぐに指摘を受ける。施設も今年から非常に改善され道具不足などによるいい訳も通用しない。
しかしそういった環境にいるからこそ気の入った練習や試合を毎日行うことができるのでプレッシャーの中で生きてゆく術をみつけられるのである。「負けは許されない。」そんな状況でも楽しめてフットボールとつきあって生きていけたら最高である。
森 亮太





















