森亮太のコーチングリポート
~スペイン・スポルティングヒホン編10~

スペインの選手市場

スペインのフットボール界には休みがない。
シーズンはオフであってもTVのスポーツニュースでは80%がフットボール関係の話。

今、スペインで世間をにぎわせているのは新加入のスーパー選手達。
レアル・マドリッドの銀河系軍団復活の話が毎日耐えない。カカ、クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマetc つまり夏のフットボール選手市場まっただ中だということがいえる。

選手を買ったり売ったりレンタルに出したりすることで彼らはフットボール選手でありながらも商品の様に扱われてしまうという現実に少しやるせない想いを感じたりもするが、ひょっとしたらスペインでは子供の頃から1年契約で首を切ったりと小さい頃からそういう世界になれているから選手達本人はチームを首になったり高額で他のクラブに売られたりということにそこまで抵抗はないのかもしれない。

我がヒホンも夏の市場ですでに4人の新加入の選手を獲得した。
高い選手を買ってくれば勝利が得られるという現実にもやはり一指導者としては歯がゆい思いをするもののそういう世界で生きていくしかないという諦めとそういう世界でもっといろんなことを知ってみたいという好奇心が混じりあう今日この頃。

しかしながらそこまで経済的に裕福ではない中堅から下のクラブはどのように選手を補充するのだろうか。
一番多いケースはやはり下の年代から選手を育てトップチームで通用する選手を多く出すという手段が多いだろう。さらには他のクラブで契約の切れた選手達と新たに契約を交わしチームの補充をするというのも一つの手であろう。
そこで一番重要な存在になるのがクラブのGM、スペインではスポーツディレクターと呼ばれる人間の「選手を見る目」 つまりスカウト能力であろう。有名なところではバルサのチキ・ベギリシュタインやレアル・マドリッドに新しく入ったホルヘ・バルダーノなどである。

ここヒホンにも最近スペイン中に名を知られるようになったエミリオ・デ・ディオスという優秀なディレクターが存在し彼のとってくる選手はチームへの貢献度が非常に高いと評判である。
今季もすでにアトレティコ・マドリッドから一人、2部に降格したベティスとヌマンシアから一人ずつ、 そして隣の国ポルトガルリーグからフランス人を一人獲得し期待を集めている。
彼曰くまだ何人か加入選手があるとのことであるがシーズン始まる前から開幕が非常に楽しみである。

プーシャ・スポルティング

エル・モリソン改装工事

シーズン終了と共にヒホンの練習施設が慌ただしく動き出した。改築工事、新築工事などの作業である。
以前にも書いたがスペイン最古のスタジアム「エル・モリノン」にもそうとうなガタが来ているようで6月から全面改装工事が始まった。
この工事計画によると席を5000席ほど増やしたり更衣室やメディア陣に対して便利な施設を新設するなど計画にはあるが毎年プレシーズンに行なっている親善試合までに工事が間に合わず今年は中止になるなどの影響がでた。

しかしながら今年初めてプレシーズン中に海外での親善試合が実現することになり8月の上旬にイギリスのバーミンガムで試合をすることになった。
ヒホンの練習場でも改装工事が行なわれており更衣室、オフィスはいまトラクターや工事用具でいっぱいである。さらに最新式の人工芝でできたグラウンドを2面しくための工事も行なわれており、施設内には毎日慌ただしく工事現場の人達が出入りしている。
あと1ヶ月もすれば練習場の全て工事が終了し新たな環境でフットボールを楽しめるようになると思うのでその時にはまたイメージを付けてお伝えしたい。

新規加入選手 ※ 写真左より紹介

■ フアン・パブロ(スペイン)
ポジション:ゴールキーパー
出身クラブ:ヌマンシア
年齢:31歳

■ ミゲル・デ・ラス・クエバス(スペイン)
ポジション:中盤
出身クラブ:アトレティコ・マドリッド
年齢:23歳

■ グレゴリー・アルモリン(フランス)
ポジション:センターバック
出身クラブ:ギマラエス(ポルトガル)
年齢:29歳

■ リベーラ
ポジション:フォワード
出身クラブ:レアル・ベティス
年齢:31歳

森 亮太

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